株式会社ユリーカ

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代表取締役社長 青山雅司さん

東京、長野を拠点としてニアショアを行うソフトウエア開発企業である株式会社ユリーカ代表取締役社長の青山雅司さまにお話を伺いました。



~ナガノショアについてご説明お願いします。~

ナガノショアはニアショアという言葉がもとになっています。ニアショアはオフショアの対義語に当たる言葉です。まず初めにオフショアから説明しますとオフショア大国として有名なのが中国の大連やインドのバンガロールが挙げられます。製造業と同じで安くて大量にものを作るとなると人件費を当然軽視できません。大きなシステムでは数千億円の案件もたくさんあります。加えて人材の育成も他の業界と比べて早いです。人件費が安く大量にあるところにどんどん仕事が集まりITオフショア大国となっていったのです。ところが、品質や情報漏えいの問題があるなど最近では見直されつつあり、国内に開発拠点を戻すなどニアショアの動きが高まりつつもあります。
リーマンショックが起こり、当社も一時仕事が少なくなったことがありました。当時東京で主に仕事をしていましたが、敢えて拠点を塩尻に戻しました。そのタイミングで、ある大手企業から大口の案件を受注しました。うち一社では到底対応できず地元の他の同業企業さんにお願いをして大勢人を借りて、制作の一部を依頼して無事納品することができました。リーマンショックで仕事のない企業さんも多かったのでお互いのメリットとなっていたと思います。この仕事が終わった時にこの仕組みはいいのではないかと考えました。当社ユリーカは創業35年の信頼があり営業力に長けていますので、当社が取ってきた仕事を地域の多くの企業で開発する。今までのように下請けという関係ではなく横並びの関係で仕事をしていく体制を作っていきたいと考えています。
長野県の人は県民性として真面目な人が多く、IT人材としては適していると思います。他にも東京と比べて人材の流動が少ないという点も大きな強みであります。長野では辞める人が少ないのです。東京ではシステムエンジニアは一社で3年続けばいい方と考えている人も多いのではないでしょうか?お客さんから数年前に開発したシステムを修正したいと依頼を受けた時に、開発チームが解散して分かる人がいないということもあるわけです。人材の流動が少ないというのは企業対企業で継続的に仕事をするうえで大事な要素となります。
長野県を世界的なIT先進地として、長野からNAGANOへと認知されるぐらいまで取り組んでいかなければならないと思っています。

IOTに対してお考えや取り組みを教えてください。~

IOTの時代とともに、情報が無価値化する時代が来ると思います。今までの価値観の崩壊、新しい生活スタイルやビジネススタイルになってくると思います。携帯電話、スマホが出てきて黒電話が無くなった時のような変化が訪れると思います。それはモノとモノ同士の情報のやり取りとそれらの高速処理という意味で。
一人の人間ができる処理能力に限界があり、コンピュータはそれを凌駕する処理能力がありますから、IOTが根付かない理由はないと思います。
情報が空気のように無価値化する時代となり、情報の取り扱い方というのが一つのビジネスになっていくように思います。そこに対して長野県でもそうですし、ユリーカという会社も高速で大量の情報を処理していく仕組みをつくっていこうとしている最中にあります。例えば、情報で言うと、そこに火災報知機がありますよね。たぶん設置されてから今のところ一度も作動してないと思いますけど、例えば火災報知機にwifiがついていてビル全体、町全体で何万個もの情報収集した時に、いつどこで作動しやすいかというのがだいたい分かってくるとすれば、火災を未然に防ぐことにつなげられるかもしれませんね。
もっと分かりやすい例で言えば、監視カメラ。今は録画しておいて何かあった時に見ているだけなのでその情報の99.9%は捨てている状態です。それがインターネットと接続して莫大なデータを蓄積して分析されれば、コンビニであれば「明日は17時~18頃に20代女性が100人きます」などのデータが出てくれば、人間の予測を超えた予測が可能になるわけです。
ビッグデータとか、AIとかウェアラブルモバイルとかは今後ITの世界では絶対に外せないキーワードなってくると思います。その先にしか未来はないと思います。
今はスマホみたいな人間相手のコンピュータビジネスは主流ですが、モノ相手のコンピュータビジネスが規模としては爆発的に大きくなっていくと思います。

人間には優しさとか良さもありますが悪さもあります。お釣りを間違えてしまうとか。
そういった悪い点をコンピュータの頭脳が補ってくれる時代が来ると思います。
そこに向けて会社としても準備をしているところで、IOTのような案件は会社としても積極的に行っているところです。
近いところで言えば、信州大学と共同で農地の土壌の水分量をリアルタイムで計測するシステムを研究しています。
他にも10年前くらいにパソコンと通信できる歩数計をメーカーさんと共同開発をしたこともありましたが今思えばIOTの走りであったかと思います。

ひと昔前では情報を持っている人が強かったと思いますが、インターネットで検索すればイタリア料理のレシピも出てきますし、病気になっても症状で検索すればだいたい病気を推測することができるようにまでなっています。次の時代はコンピュータが過去や現在の莫大な情報を高速でやりとりしていく時代がすぐそこまで来ていますから、ユリーカという会社としても対応し変化を生み出していかなければいけないと考えております。

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