トップ >  POST > 長野で働く > 長野の会社 > 株式会社みすず綜合コンサルタント

株式会社みすず綜合コンサルタント

|文・写真・取材:地元カンパニー / 長野県出身

DSC_0077 (2) 株式会社みすず綜合コンサルタント
総務課長 増澤 宗さん

上田市に本社を置く 株式会社みすず綜合コンサルタント。創業以来 培われてきた測量・設計における知識と経験を活かしたプロフェッショナル集団として測量業、建設コンサルタント、地質調査業、補償コンサルタント、計測・空間情報事業の5事業を柱とした多角的な事業展開を推進。「リアルな街づくり」に携わる企業です。
30歳で東京からUターンされた増澤 宗さんにお話しを伺いました。ご自身もUターンする前は不動産業界に関わる仕事をしていた経験もあり、遊休不動産やリノベーションへの意識は以前から高かったそう。


~みすず綜合コンサルタントが取り組む事業について、また、街づくりや遊休不動産との関わりについてお教えください~

DSC_0035 (2) ― 測量から始まり、設計や地質調査等、「綜合」的に事業展開 ―
当社は創業40年になります。土木に関わる測量・設計/地質調査/補償コンサルタント/地図を使ったシステム(GIS)や3Dレーザースキャナーを使った計測などを行っています。道路とか河川などの公共土木に関する測量や設計などの仕事がメインです。大きな括りでいうと建設業界となりますが、事業内容の幅は広いですね。
わかりやすく言うと、市町村や県が、道路等の公共物をここに作ろうとまず決めますよね、そして最後には工事をするわけですが、その工事が開始されるまでの間のことを全てできるというのが、うちの立ち位置です。つまり、現地調査、測量、設計、地質調査、障害となる建物などは立ち退きのための補償金額を算定して・・、それから市町村などが土地を購入してようやく工事ができるということになります。

もともと事業は測量だけだったのですが、設計をやって地質調査をやって・・と、すこしずつ広げていきました。一社でなるべく全部できる方が発注者にとっても便利ですし、設計のことを知らないとよい測量は出来ないし、地質調査も設計のことを知っていて初めていい調査ができます。総合的にやるメリットはたくさんあります。社内にそれぞれ部門のプロがいますから、聞きながら仕事ができますし結果的にお客様にもメリットになります。そこが当社の特徴で、社名に【綜合】という言葉が入っているのもそういう意味があります。

補償コンサルタントという特殊な仕事もしています。この部門は、道路をつくる時、民間の土地を公共用地として取得する際、その敷地にかかっている建物を調査して、現在の価値を補償金額としてお金に換算します。それを役所の方が所有者のところへ持って行き、道路を作るので売ってくださいと交渉するための基礎資料とします。建物の調査は、物件調査というのですが個人のお宅に入らせて頂き、各部屋の間取りや寸法、素材を調査し、金額の算定に使います。そのため補償業務管理士という資格保持者や建築士の方が活躍しています。

「街づくり」という面でいうと、リアルな街づくりというか、イベントをやるまちづくりではなくて、実際に使うリアルな道路や橋などをつくるという意味でのまちづくりを行っている会社ですね、仕事を通して街への貢献度は高いのではないでしょうか。

DSC_0057 (2) ― 街づくりや遊休不動産との関わり -
空き家との直接の関わりは現時点では少ないですが、空き家対策特別措置法が施行されてから、市町村で少しずつ、空き家の調査をしていて、それを少しずつデータベース化していくという仕事が出始めています、これからはそういった仕事も増えてくるでしょうね。

例えば、調べてきた空き家の状態や場所、居住の有無などの情報を帳票にして、それをもとに「GIS」という地理情報システムを使って地図に落としていき、その位置をクリックするとその帳票を見ることができたり、統計情報と組み合わせれば、市内でもこのエリアに空き家が多いというような重点地域を地図上で視覚化することもできると思います。そのデータベースを市町村が空き家バンクと連動して使ったり、今後の空き家対策に役立てていくと思います。当社は一級建築士事務所の登録もしているので、建物の調査はもちろん、その後の管理や利活用に得意なGIS技術を活かしていける土台はできています。

空き家の活用という点でいうと、空き家情報を公開しているだけでは、なかなか借り手が見つからないと思うので、やっぱり誰か間に入ってコーディネートしたり、使い方を含めたライフスタイルを提案できる人や業者が必要なのではと思います。一般の方がその物件の価値を見て使い方を考えるのってなかなか難しいですよね。空き家と言っても何でも使えるわけではないですし、感度が高くて、地域に顔が利く人が間に入るのが大事なのではないかと思いますね。そういうことやらないと難しいだろうなって思います。

DSC_0054 (2) ― 新しい取り組み -
上の写真は今使われている標準的な測量機です。随時新しい機器を導入していますが、最近では マルチコプター (ドローン)を導入しました。今までは地上型3Dレーザースキャナーを使ってが計測をしていましたが、マルチコプターを導入したことにより空からも計測ができるようになりました。今まで写真や平面図だけで表現していましたが、よりイメージしやすいように3Dデータで付加価値を付けています。人が行けないような場所にある高い橋の裏の調査や災害現場でも実験的に少し取り入れています。もしかしたら空き家調査でも活躍する日が来るかもしれませんね。
このマルチコプターや3Dレーザースキャナーは若鮭アカデミー当日もお見せできると思いますので楽しみにしていてください。

DSC_0030 (2) ― 地域貢献と社内制度の充実への取り組み -
地域の方達とのコミュニケーションを積極的にとっています。公共事業で使われるお金の原資はすべて税金です。よって公共事業に携わる会社として、仕事以外でも地域に還元していこう方針でやっていますし、これからは地域に必要とされない会社は生き残れないだろうという考えもあり、もう20年位、別所線の駅の花壇の整備や清掃、市のイベントでのボランティア活動を続けています。NPO法人 信州いなか体験塾という別法人を立ち上げて、ボランティア活動はその法人名で行い、多くの社員のみなさんにスタッフとして参加していただいています。

社内では清掃や挨拶などの基本的なことを重要に考え、人間的な力を高めるための社員教育にも力を入れています。また就業環境の改善にも努めています。コンサルタント業界の仕事は、法律や基準をもとに行いますが、現場、現場によって方法は異なり、正解はありません。それ故に考えて考えて・・とやっていると どうしても帰宅が遅くなってしまう傾向にあります。このままでは今いる社員の人をはじめとして、これから入ってくる新入社員も長く続けることができなくなってしまうという想いから、当社は今、遅くとも19時半には退社しようというルールをつくり取り組んでいる最中です。

社員数はアルバイトも入れて50人程。20代~70代までの様々な分野の技術者が働いていて、年齢・役職を越えて、横の連携を密にしながら全員で仕事をしていきます。層としては30代や50代が多いですが、精神年齢はみんな若い気がしますね(笑)そんなに離れているというイメージはないかもしれないです。半分位は中途採用の経験者の方です。理系の方だけということはなく、文系の方でもできる仕事もあります。補償コンサルタントや測量部門には文系出身の方も技術者として働いています。
年末や年度末など忙しい時には測量補助やデータ入力の短期アルバイトも受け入れています。職業体験も高校生や高専の方も受け入れています。年末や年度末が忙しいので難しいですが、インターンも希望があれば受け入れを検討させていただきます。

 

みすず綜合コンサルタントで働く若手社会人


DSC_0020 (2) 設計課 技師 藤澤 優香さん(入社3年目) 生坂村出身
藤澤さん:長野高専で環境都市工学を専攻しており、土木・建築関連での就職を志望していました。 当時民間のコンサルティングへの就職を希望する人は周りで少なかったのですが、私には公務員ではなくて、民間の方が合っているかなと思い、そちらを選びました。
民間でも色々な会社がありますが、やはり社員教育に力を入れているところが魅力でした。面接に来た時も、ただ仕事をやっているだけの会社ではなくて、人としての成長にも繋がるというお話を受けて。例えば朝の社員全員での掃除でも、社長自ら掃除をしていると聞き、掃除をしっかり出来ていないと仕事もできないという話をして頂いて、その通りだなと思い感銘を受けました。当時私も忙しくなって心が乱れると部屋が荒れがちでしたから・・(笑)心に響きました。

志望当初は設計がどういう仕事なのかははっきりわかってなかったのですが、常務とお会いして、話を聞いているうちに設計って楽しそうだな、かっこいいなという憧れを持ちました。今は先輩について図面を書いたり設計の補助をしています。右も左もわからない時期はちょっと大変でしたが、最近は話がわかるようになっていきて楽しくなってきました。

この仕事の魅力は、やはり自分が設計したものが現実につくられるっていう所です。昨年設計した道路が半分施工が終わって、見に行った時に感動しました。現地調査から、測量、図面作成まで一通りやって・・大きな仕事では無かったですが、最初はよくわからなくて不安でしたがちゃんとうまく出来ているなと思いました(笑)
今の目標は、言われたことをやるんじゃなくて、その背景になぜそういう設計をしたのか、とか、現状がこうだから、こういうふうにした方がもっといいんじゃないかとか、設計としての考え方を深められたらと思っています。

--増澤さんから見て藤澤さんの印象はどうですか?
増澤さん:男社会だから少し大変だろうなと思いますが、本人はあまり気にしないということなので良かったです。できればこれから女性もたくさん入って後輩が出来ればいいなと思いますね。

DSC_0067 (2) 社長が集めた昔の測量機器がたくさん正面玄関に展示されています。
なかなか普段は見る事が出来ない測量設計や地質調査の奥深い世界。遊休不動産の活用という視点からみすず綜合コンサルタントの仕事を知り、考えよう!
株式会社みすず綜合コンサルタントの求人ページはこちら!