トップ >  POST > 長野で働く > 長野の会社 > 母校で先輩経営者と語る座談会 〜長野県諏訪清陵高校①

母校で先輩経営者と語る座談会 〜長野県諏訪清陵高校①

|文・写真・取材:地元カンパニー / 長野県出身

母校で先輩経営者と語る座談会 〜諏訪清陵高校篇

開催日:2014 年8 月09 日(土) 9:00~11:00
会場:長野県諏訪清陵高校 会議室( 長野県諏訪市清水 1-10-1)
参加者:宮坂醸造株式会社 代表取締役社長 宮坂直孝様
大学生2 名  高校生2 名 社会人1 名 ※すべて諏訪清陵高校卒業・在学
主催:信濃毎日新聞社・一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター・一般社団法人信州若者1000 人会議
※母校で先輩経営者と語る座談会は、全国中小企業団体中央会補助事業「平成26年度地域中小企業の人材確保・定着支援事業」の補助を受けて開催しています。

suwamemberssp
suwateacher
宮坂直孝

1956年生まれ。「宮坂醸造株式会社」代表取締役社長、日本吟醸酒協会理事長、諏訪商工会議所副会頭。諏訪清陵高校卒業。慶応義塾大学商学部卒業後、米ワシントン州ゴンザガ大学にてMBA取得。宮坂醸造株式会社は創業1662年、「真澄」で有名な老舗酒蔵。世界最大規模の酒類商談会「VINEXPO」に初めて日本酒ブースを設けるなど、日本酒を海外で親しまれる酒にするための取り組みを行う。蔵元ショップ・セラ真澄(諏訪市)では日本酒の魅力を器や小物、料理、建物などの日本文化で演出。外国からも注目されている。

suwastudent1
山崎智子

出身地/長野県諏訪市 現住所/東京都
所属/青山学院大学・文学部 学年/ 4 年

suwastudent2
佐藤なつみ

出身地/長野県諏訪市 現住所/長野県諏訪市
所属/長野県諏訪地方事務所

suwastudent3
巻渕優也

出身地/長野県諏訪市 現住所/長野県諏訪市
所属/諏訪清陵高校 学年/ 2 年

suwastudent4
松木将勝

出身地/長野県諏訪市 現住所/長野県諏訪市
所属/諏訪清陵高校 学年/ 2 年

suwastudent5
小松志穂

出身地/長野県諏訪市 現住所/滋賀県
所属/滋賀県立大学・人間文化学部 学年/ 4 年

suwazadankai1

目指すのは究極を突き詰めていく酒造り。
真澄というブランドを世界に知らしめたい。

宮坂宮坂醸造は1662 年創業、今は年間90 万本の真澄を作って売らせていただいている酒屋です。長野県では4 番目の歴史だそうです。長い歴史の中で経営が傾いていた時期がありましたが、僕の祖父が品質、父がマーケティングと協力しあって、真澄を長野県で一番生産量が多い酒蔵に立て直しました。
当時は同じ家に3 代一緒に住んでいましたから、僕は彼らの苦しみや喜び、どんなことやってきたのかを見て育ってきました。だから酒蔵を運営していく上での思想・哲学は肌で感じてきたのです。とにかく商売のために生きよう、良い酒を作ってお客さんを喜ばせようという考えは、僕の今の商売で最も大切にしている部分です。そしてその思いは次の世代にもきちんと伝えていきたいと思っています。

ですから、規模をどんどん拡大して、巨大な清酒メーカーになりたいという夢は持っていません。その辺が諏訪人らしいかもしれないですが、品質的に究極を突き詰めていく酒造りをして、品質的にナンバーワン、商売の質がすごいと言われる酒屋になりたいと思っています。
それから真澄というブランドを世界に知らしめるのが夢ですね。諏訪人って、世界的に商売している人が多いでしょ? そういう人に列せられたい。
諏訪には、地元では知られていないけれど世界では知られている人が結構いますから。
さらに僕は諏訪の街、諏訪の風土がすごく好きです。だから住人として楽しい、面白いことがいっぱいある街にしたいと思いながら、商売をしています。

巻渕街のイベントで真澄を配ったり、ツアーみたいなものもやられていますよね? あのような企画は社長ご自身が考えられるんですか?

宮坂そうですね。けれど、はなっから戦略がきちんと出来上がっているわけではなくて、走りながら考えながらやっているんですよ。
僕は1995 年からこれまでの20 年間ほど、海外へ行くことが結構多かったんですね。というのも、その頃って諏訪の精密機械の経営者たちは世界中を飛び歩いていたんです。諏訪の伝統産業、みそ、寒天もそうですよ。みんなすごいグローバルなんです。それに比べて酒屋は、と言われて、これじゃぁまずいと思って強引に海外に行っていました。

そうするとヨーロッパのビールメーカーや小さいワインメーカーは生き残りをかけて何をやってるのか、ということを目の当たりにするんですね。
それをまねして、諏訪の地で自分の商売に生かすというのが当時から僕のやり方なんですね。だからすべてがオリジナリティーというよりは、良いものをまねて企画しているものがほとんど。

巻渕良いところを自分に取り入れて、自分のものにしていくことは大人になって仕事をしていく上でも大事なのですね。

宮坂そう。僕は特に若いうちはまねでいいと思っているんですよ。個性とか私らしさが大切と本に書いてあったりしますが、自分らしさを見つけるためには経験が必要だったり、過去のことを勉強しなくちゃいけない。そうしないと自分が何者かが見えてこないですから。勉強も、過去に成立した方程式だとか英単語の暗記を一生懸命やる、必死で頭の中にたたき込むのはすごく大切なことだと思います。
僕の場合はいまだに、オリジナリティーというよりもまねをしながら生きています。だけど、いろいろある中で自分がいろいろまねるべきエッセンスはなんなのかという選択は、いつどんな時でも自分でしなければいけないですよね。それが結構難しい。

巻渕はじめはまねだったとしても、他人から見ると自然とその人のものになっていると思う気がするんですよ。なので、はじめのアイデアが他人からのものでも、自分がやっていくことで、それが個性になってくのかなと思います。

宮坂そうそうそう。

佐藤私は県の職員として働いていますが、前の年や別の県の前例をいったんはまねて、ということが多いんですよね。これでいいのかなと思った事もあったのですが、宮坂さんのお話を聞いて、まねをすることで自分の中に引き出しをたくさん持つことは、次に別の仕事をするときにも生かせるということだなと思いました。


関連する記事

大正時代から続く国剪定保存技術「屋根板製作」の伝統技法を守っていく職人。

栗山木工有限会社

木製品製造業
勤務地: 長野県大桑村 | 中信
募集職種:職人 [ 新卒/中途 ]

“地域の未来を設計”する。信州全域の社会インフラをつくり、守る、専門家。

株式会社アンドー

建設・土木業
勤務地: 長野県松本市 | 中信
募集職種:技術職(設計・調査・測量) [ 新卒/中途 ]